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泉崎1丁目20の3 |
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昭和33年3月14日 |
那覇市泉崎[いずみざき]の市外バスターミナル構内にある琉球石灰岩で、高さ約6m、中央部の周り約25m、下部の周囲はおよそ18mあります。岩の下部は波に洗われてくぼんだ跡[ノッチ]があって、昔この辺りが海岸であったことを知る貴重な資料です。
俗に「仲島の大石[ナカシマヌウフイシ]」といい、付近のことを、「仲島前の浜[ナカシマメーヌハマ]、「大石の前[ウフイシヌメー]などよんでいました。昔久米村[くめむら]の人達は「文筆峰[ぶんぴつほう]」と呼び、村の縁起によい岩として大切にされてきました。
古くはこの付近に仲島遊廓[ゆうかく]があり、1908(明治41)年辻町[つじまち]に合併移転するまでにぎわっていたようです。その様子は琉歌にも詠まれ、かの有名な女流歌人「よしや思鶴[ウミチル]」もこの仲島遊廓で短い生涯を終わったと伝えられています。 |
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