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県立博物館 |
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昭和48年6月6日 |
『おもろさうし』は「オモロソウシ」と読みます。
沖縄で最も古い歌謡集[かようしゅう]で、 1531(尚清[しょうせい]5)年、1613(尚寧[しょうねい]25)年、1623(尚豊[しょうほう]3)年の3回にわたって採集、編纂[へんさん]されました。ウタ(歌謡)の数は1,554首、重複を除いた数は1,248首にもなり、首里を中心して沖縄の各地方の村々に伝わる古いウタ(歌謡)が編集されています。
県立博物館にある『おもろさうし』〈尚家本〉 は1710年に再編纂されたものであり、今日まで伝えられている『おもろそうし』では最古のものです。
ウタ(歌謡)の内容は、天地のはじまり、自然、神を讃[たた]えるウタ、首里王府の公事[くじ]や儀礼、神女[しんじょ](神事を司どる女性)のウタ、地方の部族社会の英雄の賛歌、部族社会のこと、航海のウタなどです。
オモロに謡[うた]われた地域は、沖縄島・宮古・八重山・奄美大島など琉球列島全域と、やまと(日本)、やましろ(京都)、ちくし(福岡)、中国、南蛮[なんばん]と広い地域にまたがっています。 |
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